抗菌加工とは

製品の表面に菌が付着した際、菌の増殖を抑制する加工のことです。

菌の繁殖を抑制する物質を製品の表面などにコーティングしたり、製品自体に抗菌剤を配合したりすることで、菌の繁殖を防いでいます。

<抗菌の種類と特長>
抗菌には、有機系と無機系の2種類があります。

有機系:天然系と合成系があり、お茶やワサビなどが有名です。
安全性は高いのですが、抗菌効果の持続性が長くないのであまり製品で使われていません。

無機系:銅系、銀系、亜鉛系など金属系や、銀イオンもあります。
抗菌効果が半永久的に続くので、一般的に目にする抗菌加工製品は、無機系のものを使っていることが多いです。


抗菌加工の「抗菌」範囲は「製品の表面」だけです。
「抗菌」の対象は菌のみで、カビや酵母などの真菌や、ウイルスなどへの増殖抑制作用はありません。
抗菌効果により製品自体の「汚れ」,「臭い」,「ぬめり」等を防止又は抑制する副次的効もあります。


繊維分野,家電分野,住宅設備分野,バス・トイレ用品,事務用品,医療介護ヘルス用品,日用品分野など多岐にわたって抗菌加工製品が出回っています。