手芸の一種です。
布・皮や編み地などの表面に,糸・紐・リボンなどを,針で刺したり留めたりして作ります。
擦れに強い性質があり、ワッペン等に利用されています。
プリントなどに比べて立体感がある分、製造に手間がかかるため、完成品は高価になることが多いです。
《歴史》
・古代、オリエントで発達し,ビザンティン帝国などに伝わり、祭儀用の式服や祭壇の幕にも施されました。
・15~16世紀頃には服飾としての刺繍が一般化して,靴,手袋にまで応用されました。
・中国でも〈繍〉は古くから行われました。漢代にはほとんど鎖繍で作られて、唐時代以降に平繍が流行して,金糸を使ったた華麗なものが作られました。
・日本では奈良時代に中国系の鎖繍がつくられました。
・桃山〜江戸時代には優雅な模様と、高い工芸性を発揮しました。
・現在は在来のものを日本刺繍,欧米のものをフランス刺繍と総称しています。
《種類》
・アップリケ,ドロン・ワーク,カットワーク,区限刺繍,スモッキングなどがあります。
《材料》
・白糸刺繍,色糸刺繍,リボン刺繍,ビーズ刺繍などがあります。
※産業革命以降は、機械刺繡が発達してきています。