主に石油を原料とする「ポリアミド」とよばれる合成樹脂から作られた繊維のことをいいます。

世界でもっとも生産量の多い合成繊維はポリエステルですが、2番目に多いのがナイロンです。

＜語源＞
「伝線（run）しないストッキング用の繊維」を意図した「norun」に由来します。

＜歴史＞
・1935年、アメリカ合衆国のデュポン社のウォーレス・カロザースが合成に成功した。
・1941年に日本で東洋レーヨン（現・東レ）の星野孝平らによりナイロン6（合成当時の名はアミラン）が合成された。
・1960年代にはデュポン社により、ニッケル触媒を利用したナイロン6,6の合成法が開始。

<特徴>
薬品や熱や摩擦に強い。
染色しやすいので、衣料品を中心に幅広く活躍しています。

女性のストッキング用として使われたのが始まりです。
現在では、合羽やウインドブレーカー、スキーウェアなど冬用のスポーツウェア衣類に用いられるほか、クラシックギターの弦、ストッキングや水着、釣り糸や傘に用いられている。